ゲーム会レポート

★第3回うつぼゲーム会レポート
日時:2002年12月29日(日)10:00 〜 18:00
場所:靱会館(大阪・本町)
主催:靱青年会
協力:『ゆうもあ』
参加家族:4家族13名(大人6名、子ども7名)
スタッフ:8名
ライター:りん
イベント風景その1
イベント風景その2

 第3回の「うつぼゲーム会」は、2002年も終わりに近づいた12月29日(日)に行われました。年末の忙しい時期にもかかわらず、常連のご家族が来てくださいました。先月以来、このゲーム会の日の来ることを楽しみにしてくださっていたお子さんもおられたようです。また、うれしいことに、今回もはじめて参加してくださるご家族がありました。大阪西区の「西区民祭り 文化のつどい」で遊ばれて、そのときパンフレットを手に入れられて、そして子どもと一緒に来られたということでした。地道な活動が、少しずつ実っているのが感じられました。

 子どもたちの年齢は、就学前から小学校高学年まで。同じ年齢の子どもたちと集まって、または家族と、ときにはスタッフたち大人のなかにまざって、ゲームを楽しんでいました。

 スタッフサイドも、順調に増加して今回は8名。来年(2003年)からの活動の充実にも期待が持てます。今回は、クリスマスと近かったということで、スタッフで、お菓子とお茶会を用意しました。

 今回のゲーム選定はアクションゲーム中心。ディスクショットとサイコロモグラの王様が人気でした。低年齢層の子どもたちが問題なく遊べるという点で◎でした。

「サイコロモグラの王様(仮称)」

 このゲームは、この秋にエッセンで発表されたばかりのゲームで、日本ではまだ発売されていない最新ゲームです。小さい子どもたちから、小学生高学年の子まで、けっこう男の子たちに人気がありました。

 4面ダイスとか、6面ダイスとか、10面ダイスなど、いろいろなサイコロを使うモグラのレースゲームです。サイコロをふって、出た目だけモグラをすすめる……のではなく、モグラの背中から、サイコロをコロコロところがして、サイコロがころがったところまでモグラを進めることができます。ただし、サイコロの目によっては、進むことができなくて、その場に足止めになります。おもしろいところは、このモグラは、「顔」、「本体」、「舌」、「サイコロ」のパーツに分かれます。そして、それぞれのパーツの性能が1つずつ違うのです。ちょうどレーシングカーをカスタマイズするような感じで、自分にあった「顔」、「本体」、「舌」、「サイコロ」をチョイスして自分だけのモグラをカスタマイズしていくわけです。高学年の子は、そのあたりは慣れたもののようで、自分の納得のいくモグラをつくっていたようです。

 モグラの背中からサイコロをころがすのですが、小さい子は、手がサイコロの前に来てしまって、自分のサイコロがころがるのを邪魔してしまったり、モグラ背中からサイコロがこぼれてしまったりと、という場面もみられました。でもその子も、最後には、かなり上手にサイコロを転がして、前に進むことができるようになっていました。

「ラミーキューブ」

 うつぼゲーム会では、はじめてプレーされた「ラミーキューブ」です。なんとプレーヤーは、5歳の男の子、5歳ぐらいの女の子、スタッフということで、みんな初心者でした(笑)。みんな初心者ということもあり、最初に出すタイルの最低得点のルールなどは省略した簡易ルールで遊びました。

 4色の数字の書いたタイルを使って遊びます。同じ色で数字が連続になっている3枚以上の組を作っていくか、同じ数字で色違いの3枚以上の組を作って場に出して手札(タイル)を減らしていき、速くなくなった人が勝ちというゲームです。タイルは、1回の手番で、組になる限りいくらでも出せて、1つも出せない場合は山から1枚引いて、次の人の順番になります。これ、むちゃくちゃ考えるゲームです。すごく長考するゲームになりました。でも、人が長考している間、自分も長考しているので、それが全然気にならない。というか、それでも、足りない。

 お母さんや、スタッフの人は、子どもたちにアドバイスします。「あ、いけるとこあるよ」というぐらいのアドバイスです。たったそけだけのアドバイスでも、「ある」とわかると集中してじっと見つめて、子どもたち、けっこう組み替えや置けるところを見つけていました。女の子には、スタッフの人が応援についていたのですが、時どき、いそがしくて後ろから離れちゃうときがありました。そんなときでも、じっと考えて、スタッフの人が帰ってきたときには、自分の手をしっかりと打ってたということも何回かありました。5歳の子どもたちが、こんなに考えるゲームを平気で、大人顔負けにしているということで、お母さんたちも驚きの様子でした。

「ディスクショット」

 6種類の色のついた木のディスク6個と紐を使ったおはじきによく似たゲームです。ただし、おはじきは指ではじきますが、このゲームは、紐をたるませて、その間にディスクをおいて、紐を引っぱることによって、ディスクを前に滑らせます。これも、小さい子から、小学生の子まで、何回も遊ばれていました。今回のゲーム会で回数で考えたら1番遊ばれたゲームです。

 5歳の子にとっては、紐を横に引っ張ってディスクをとばすというのは、かなり難しいようで、どうしても、紐を前に押し出してしまう傾向がありました。

 とばすディスクと当てるディスクの間に、障害物として別のディスクが入ってきたりします。目的以外のディスクにあてることはできません。そんなときは、木製の直方体のブロックを使います。木製ブロックをセットして、それにディスクを反射させて、隠れたのディスクを狙うスーパーショットが決まると、かなり気持ちいい。そして、小学校高学年ぐらいになると、それを狙いにきていました。

 このゲーム、テーブルの上でやったので、みんなテーブルの周りをベストな位置をもとめて、走り回っていました。床や、広いスペースでできると、より楽しいと思います。小さい子でも、ショットを何回もやっているうちに慣れてきます。でも、小さい子どもには、いろいろなハンデもつけてもよさそうです。

「プエルトリコ」

 ゲームファンのなかで高い評価を受けている「プエルトリコ」もプレイされました。最年少プレイヤーは、なんと小学6年生。「日本プエルトリコプレイヤー最年少記録」に記録されるかもしれません。しかも、大人2人に混じって、見事お父さんを破って2位にくいこんでいました。普通の大人以上に、しっかりとした打ち筋だったそうです。頼もしい限りです。

 ということで、12月のレポートは終了です。来月は、年末よりは出てきやすいはず。パンフレットの効果もでてきたようですし。また、たくさんの子どもたち、ゲームファミリーと遊べることを期待しています。

ページのトップへ戻る